『エゼキエル書』とは、『旧約聖書』にある、預言者エゼキエルの物語である。
ユダヤの民が国を失って、「バビロン捕囚」の憂き目となり、それから第二次世界大戦後にできたイスラエル建国までの2千数百年間、ユダヤの民は国家を持たない離散民族となったのである。
そのバビロン捕囚で、バビロニアまで連れていかれたエゼキエルが、神からの命によって預言者となる。
旧約聖書では、「創世記」から、あのアダムとイブの話も、モーセの「十戒」の話しも、はては「ノアの方舟」も、「バベルの塔」も、なにかと人類の悪事でその都度神の怒りをくらい滅ぼされたりすることを繰り返す。
この「怒れる(唯一絶対)神」を、いかにも畏れ・たてまつり、なだめることが、信仰となった。
それが、ユダヤ教であり、キリスト教、そしてイスラム教なのである。
この意味で、『続・猿の惑星』(1970年)における、ミュータント(突然変異体の人間)たちが「コバルト爆弾ミサイル」を対象に深い信仰をしている姿は、これら『旧約聖書』から出た三大宗教の強烈なパロディであった。
そして、この表現(物語設定)を観た日本人は、その「強烈」なメッセージを理解してはおらず、広島と長崎の被害に思いを馳せて、その威力をしらない落とした側の無関心に、ただ「不気味」だと感じるばかりで、作り手の「宗教」へのおそるべき不信感には思い至らなかったのである。
さてそれで、現代の「イラン」である。
まるで、この『続・猿の惑星』のような構図で、現実のユダヤ=イスラエル&キリスト=アメリカの連合に、イスラム=イランが対峙していて、イスラエルとアメリカは「核保有国」だが、イランの「核開発中止」を強制しているのである。
すると、「北」は、間に合った、ということでの不問になるから、核拡散防止とはずいぶんと恣意的なのである。
つまり、これら当事者はぜんぶ、表向きの宗派を超えてその深層基部で「コバルト爆弾ミサイル」を深く信仰しているのであって、日本における反応が表面的で「イマイチ」なのは、まったく『続・猿の惑星』への態度と同じなのがじつに興味深いのである。
その原因に、『聖書』への無知がある。
つまり、『旧約聖書』からの宗教を、まったく信仰どころか読みもしないし興味もない「超異端」を貫く日本人は、彼らからしたらやっぱり「サル」なのであろう。
「猿の惑星シリーズ」とは、サルが支配する地球=日本人が支配する地球、を描いた、あたらしい「黄禍論」でもあった。
そして、これらシリーズにおける破滅的な物語の原点に、「エゼキエル書」があるし、「ヨハネ黙示録」がある。
困ったことに、あるいは、日本人には迷惑なことに、彼らの宗教は、日本的な「魂の復活」どころか、肉体も加えた「復活」であって、それには「ハルマゲドン(世界最終戦争)」による地上の完全破壊の上での「神」による、「最後の審判」をもってそれが実現する共通構造となっているので、じつは、ハルマゲドンを早期に望む心理も共通なのである。
まさに、救いのための「地ならし」を望んでいるのである。
この点で、わが国でいまだ天才との評価が高い、熱心な日蓮宗信徒であり誇大妄想家の石原莞爾による『世界最終戦争』の、スケールが小さいのである。
すると、今回の「イラン」は、もはや現代の現実としての「地ならし」なのであって、『旧約聖書』からの三大宗教による三つ巴的な、「世界最終戦争」の勃発といえる。
しかして、これらの宗教がそれぞれに内憂を抱えていることも共通している。
ユダヤ:シオニスト対正統派、キリスト:プロテスタント対カソリック対(ロシア)正教、イスラム:シーア派対スンニ派。
なので、「外患」としての「非・旧約聖書」群のなかに、ヒンズー教のインドやら無宗教の共産主義(なる宗教)国家、それに最強宗教国家の日本がバラバラで対峙する構図ともなっている。
つまり、三大宗教内部における「エゼキエル書」解釈と、「エゼキエル書」をしらない外部世界との宗教的な攻防なる「入れ子状態」での、超ダイナミックな「世界最終戦争=地ならし」が起きているのである。
これを、「もぎせかチャンネル」の茂木誠先生が、しっかり解説しているから、「必見」といえる。
そして、昨年暗殺された、チャーリー・カーク氏とシオニストとの関連も見逃せないのは、構造的なつながりを理解するために必須だからである。
ところで、「案の定」というべきか、トランプ政権2.0は、2月の「エプスタイン文書350万ページ」公開に次いで、5日、「追加」を発表した。
これに、「トランプ氏が訴えられている」と、反トランプの民主党側は興奮しているが、それもまた「いけず」な政権の掌のうえで踊らされているといえるだろう。
しかして、なぜにこのタイミングなのか?がよほど気になる。
エプスタイン文書とは、現代の「パンドラの箱」だからである。
世界に蔓延する、エリートたちの醜態の曝露はもちろんだが、そのエプスタイン自身、シオニストの手先だったことはいまでは否定しようもないからである。
この「公開」もまた、世界最終戦争の情報戦なのであって、「エゼキエル書」的な破滅への道だとすれば、「長老派」として信心深いがゆえのトランプ政権2.0の闇すらも照らしている。
なるほど、トランプ氏も人間であって神ではない当たり前が、「現人神」をつくった日本人の知恵を露わにし、これを否定させたGHQの愚がはるかなる遠回りで、日本人をも混乱させているのである。

